R−1でゆりやんレトリィバァが優勝した理由とは ZAZYらとハイレベルなトップ争い
ピン芸は「お笑い」の根本。ミスとは関係なく、ゆりやんがお笑いの自由の女神なのだ。
■技巧が秀逸だったゆりやん
実際にこのときのZAZYの669点が今回の最高得点。最後に残るゆりやんは期待に応え、今回の2番目の得点である666点で、ファイナルステージに進出。
シュールを極めたようなネタが多いゆりやんだが、今回は、その場の誰かや物と「ちゃうねん」と、軽い漫才のような形で掛け合う、ある種の型をも取り入れたネタであった。
ともすればアドリブのようにも見え、ネタ披露後でも「ちゃうねん」を活かしトークするなど、ネタの秀逸性が窺い知れる。
関連記事:『M‐1グランプリ2020』マヂカルラブリーが16代目王者に 野田クリスタルは『R‐1』とダブル優勝
■ゆりやんの総合力
ファイナルステージのゆりやんのネタは、まず自分をネタにするというリアルとコントを融合させた新しさを提示し、続いて音をダイナミックに駆使するネタ、最後にゆりやんらしい洋画で悲しみに暮れる女性のようなシャワーシーンを演出し、全体的に軽やかにまとめた。
今度は何を見せてくれるんだろうという期待感と、これまたアドリブのようなフリー演技をも思わせる全体的な軽やかさ。ゆりやんの総合力の高さが納得の優勝をもぎとった。