能舞台もある旅館の「うまい棒屋台」が話題 アイデアあふれる若旦那を直撃

IT企業も経営する老舗旅館20代若旦那のアイデアの数々。「伝統と革新」を貫くその想いとは…

2021/03/12 10:30


3000年の歴史を誇る愛媛県松山市の道後温泉。日本書紀にも登場する古くからの名湯で、道後温泉のシンボルである共同浴場「道後温泉本館」は、国の重要文化財に指定されてる。その本館から徒歩30秒に位置にある老舗旅館が話題を呼んでいる。


画像をもっと見る

■伝統と革新がテーマ

『千と千尋の神隠し』のモデルといわれる道後温泉本館の隣にある「大和屋本店」は、1868年創業。純和風の数奇屋建築で造られた館内には、能舞台を構えている。この旅館の大きなテーマが「伝統と革新」だ。

客室
(写真提供:大和屋本店)

関連記事:女性の宿泊客が9割超… 何の変哲もない旅館に若き女性たちが集まる理由

■マルチな活躍の若旦那

数々のアイデアを実現しているのが、若旦那の奥村氏(29)。大学卒業後に帝国ホテルで修行し、その後留学を経てスタッフ100名を超える老舗旅館専務に20代で就任した。もともと起業にも興味があったそうで、ITベンチャー企業も経営するなどマルチに活躍中。

しかし、老舗旅館にもコロナ禍の波が押し寄せ、宿泊客が遠のいていたそうだ。そこで、若旦那が「GOTOキャンペーンが終わっても楽しめる屋台を作る」クラウドファンディングを募集開始。

次ページ
■目標の2倍集まった
企業千と千尋の神隠し旅館うまい棒IT新型コロナウイルス
シェア ツイート 送る アプリで読む

編集部おすすめ


人気記事ランキング