チコちゃんが「鬼」の深い歴史に迫る ある言葉がなまったモノだった?
『チコちゃんに叱られる』で鬼の誕生について解説。長い時を経て鬼という概念は変化していった。
■鬼は妖怪的な意味
鬼は概念を指す言葉だったが、鎌倉時代に初めて鬼に形が与えられるように。今とは違い、角などは生えていないただの化け物で、疫病などに形を与えて「見える化」したのではないかと推測。
室町時代に描かれた百鬼夜行絵巻には、鳥や動物を模した様々な形の鬼が登場。元々、恐ろしいモノを指す言葉であった影響で、妖怪のことも鬼と呼んでいたようだ。
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■能の影響で2本角が一般化
室町時代に発展した能などの伝統芸能では、日本の角を持つ般若の面が使われていた。この面は、強い怒りや嫉妬で鬼になった女性を表すために使用されており、それを主として扱う物語が多かった。
鬼が般若のような姿であると強く結びついた結果、今のような角の生えた鬼が一般化したのではないかと紹介した。しかし、今回の説は諸説ある中のひとつであるとも補足。
鬼といえば2本の角というイメージもあるが、実際にはもっと多くのモノを指す言葉だった。長い時間を経て言葉が変化していく様を見るのは興味深いものだ。
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(文/しらべぇ編集部・Aomi)