15歳で顔に酸を浴びせられた女性 10年の治療中に優しい男性と出会い結婚へ

伴侶の真の価値は若さや美貌ではない。人生のいつかどこかで、人としての優しさや思いやりの重要さに気づくものだ。

2021/03/14 08:00

入院・治療・女性・看病
(monkeybusinessimages/iStock/Getty Images Plus/画像はイメージです)

復讐の手段として、相手に硫酸、塩酸、硝酸など劇物の酸を浴びせかけるという、極めて危険な「アシッドアタック」が時おり起きる南アジア。インドの若い女性を襲った悲劇的な事件とその後について、『The Logical Indian』『Hindustan Times』などが報じている。



 

■15歳で縁談を断り恨みを買う

インド・オリッサ州ジャガティンガプル県在住のプラモディーニ・ロウルさん(28)。心優しい男性と結婚し、幸せをかみしめているところだが、彼女は美しい少女だった頃の面影はなく、顔面の皮膚は大きくただれ、目鼻の位置は崩れてしまっていた。

15歳のとき、ある縁談を断ったところ逆恨みされ、アシッドアタックを受けてしまったプラモディーニさん。顔面全体に攻撃を受け、額からつむじにかけて頭髪を失い、両目の視力を失ってしまった。

入院生活5年のうち9ヶ月間をICU(集中治療室)で過ごし、手術が何度も繰り返されるなど、彼女の青春時代はつらいものだった。


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■人柄の素晴らしさに惹かれる

だが10年にわたる治療のなかで出会ったのが、このたび結婚したサロイ・サフーさん(29)だった。

彼はMR(医薬情報担当者)としてたびたび病院を訪れるなか、不屈の精神で大変な治療やリハビリを頑張るプラモディーニさんに優しい声をかけていた。親切で明るい彼女に、サロイさんは徐々に惹かれていたそうだ。

家族にも紹介したところ、誰もが彼女の人柄を気に入り応援してくれることに。サロイさんは仕事を辞め、彼女のサポートに専念した。

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■「初めて見た夫の顔は…」
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