東京都、14日のコロナ新規感染者は239人 前週比1割増の不気味さ
7日間移動平均の前週比は109.8%。大きく増えつつあることがわかる。
東京都福祉保健局が発表した14日15時時点の東京都内の新型コロナウイルス新規感染者数(速報値)は、239人となった。重症者数は前日から1人増加して41人、65歳以上の新規感染者数は11人減少して57人だった。
■6日連続で前週を上回る
2021年以降の日曜日の推移を見てみると、先週が最も低く237人だったが今週はわずかにリバウンドしている。ただ、300人を割り込んだのは9日以来となる。
なお、前日と比較すると91人減少した。
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■もはや「感染再拡大」状況か
また、直近7日間の移動平均は279.1人で対前週比109.8%。4日連続で100%を上回っており、14日は前週比1割近い増え幅に。感染の抑止には失敗しつつあり、再び拡大が始まっている可能性が高い。
また、年代別では、20代が最も多く46人、30代が37人、40代が36人と続く。男女別では男性118人に対して女性は121人。参考となる3日前(3月11日)のPCR検査実施件数は、7,516件と発表されている。東京都の累計感染者数は115,409人となった。
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■「打つ手なし」への苛立ちも
緊急事態宣言の再延長が21日で解除される方向性が報じられ、「打つ手なし」という関係者のコメントが紹介されて物議を醸したが、ネット上では、「完全に下げ止まりだ」「この状態でも『打つ手なし』で解除してしまうのか」といった不安の声が目立つ。
経済を考えるとやむを得ない判断かもしれないが、再拡大に向けた有効な対策が望まれる。
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(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)