エアガン撃たれ「尿を飲め」 13歳少年への壮絶いじめ被害で当局が動く

被害者の心から自尊心や自信を奪い、憎悪の感情を増幅させる少年期のいじめ。絶対に許されないことだ。

2021/03/15 10:30

いじめ・暴力・少年
(monkeybusinessimages/iStock/Getty Images Plus/画像はイメージです)

米国・テキサス州の中学校に通う黒人の少年が、残虐ないじめを受けていることが明らかになった。心身ともに大変なダメージを受け、少年は不安神経症を発症。薬を手放せない生活になってしまったことを『NEW YORK POST』や『CNN』が報じ、波紋を広げている。



 

■少年は不安神経症と不眠症に

いじめの話題が伝えられたのは、テキサス州コリン郡のプレイノにあるハッガード中学。被害に遭っていたのは、8年生(中学2年生)のセマリオン・ハンフリーくん(13)だ。

白人やヒスパニック系のクラスメートから差別的な言葉で罵られる学校生活に耐える中、セマリオンくんは不安神経症と不眠症を発症し、処方薬を手放せなくなっていた。

薬の影響で居眠りしそうになれば、「起きろ」と平手打ちを浴びせられ、サッカー部に入部するも更衣室で殴られ、ベルトで鞭を打たれるなど、激しい暴行を受けて退部していた。


関連記事:娘のネットいじめに父親が介入 加害者の兄に殺害される最悪の結果に

 

■尿入りのコップを「飲め」

先月中旬には、クラスメートのカエル狩りに同行したところ、そこでエアガンの集中砲火を浴びたセマリオンくん。続いては尿入りのコップを突き付けられ、「水だから飲め」と強要された。

少年の家族はいじめの加害者たちの存在に脅かされ、定住を恐れて仮設住宅住まいを続けてきたが、ついに「このままでは息子がおかしくなる」と転校を希望。母親のサマー・スミスさんが教育委員会に直訴し、調査を依頼した。

Amazonタイムセール&キャンペーンをチェック!

次ページ
■第三者組織による徹底調査も
弁護士警察イジメ転校尿不眠症教育委員会法的措置不安神経症翻訳記事
シェア ツイート 送る アプリで読む

人気記事ランキング