長崎の路面電車追突事故で2人がケガ 目撃者と運行会社から現場状況を聞いた
過去に同じ地点で5回の脱線事故も。今回の事故原因とは…
16日午前8時半ごろ、長崎市内の中心部にある長崎電気軌道・大波止(おおはと)停留場で電車同士の追突事故が発生した。しらべぇ取材班は、目撃者と運行会社から詳しく話を聞いた。
■女性2人が軽いケガ
長崎電気軌道によると、午前8時23分に長崎市江戸町の「大波止」の停留場で、停車していた路面電車に1号系統の「赤迫」から「崇福寺」方面に向かっていた後続の電車が追突した。
長崎電気軌道、大波止交差点にて事故発生。
364号が先行していた361号に追突したそうです。
1号系統をご利用の方は、しばらくはバス利用が良いかと思います。
(長崎駅より北側と赤迫はおそらく折り返し運転になるかと思いますが。) pic.twitter.com/5bdzLbE3kq— アポロ🛵 ウーバーイーツ千葉 (@ApoloEats) March 16, 2021
先頭車両には約40名、後続車両には約50名が乗車していたが、停車していた電車の40代の女性と後続の電車の30代の女性が、それぞれ打撲などの軽いケガをしたという。
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■自動ブレーキなし
路面電車には自動ブレーキはついておらず、運転手が先行車両手前で停車しようとしたが、何らかの影響でぶつかってしまったという。1号系統は約6分間隔で運行されており、車道の中心部の線路を走っている。
担当者は「線路が車道と同じ高さのため、右折する際等に交通状況の影響を受けやすい。そのため、運行間隔が変わることもある」と述べた。
この事故の影響で、長崎電気軌道は1号系統の「五島町」と「崇福寺」の間で約2時間近く運転を見合わせた。警察は詳しい事故原因を調べている。
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■過去5回の脱線事故も
事故を目撃したアポロさんは、しらべぇ編集部の取材に対して「長崎電気軌道さんの事故が、もう少し減ればいいんですけど」と述べた。長崎電気軌道では、市民会館交差点付近の同じ場所で過去5回脱線事故が発生。
2016年6月の事故に関しては、運輸安全委員会による57ページにわたる「鉄道事故調査報告書」が公開されている。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)