スエズ運河に長さ400mの超巨大コンテナ船が垂直に座礁 停電による横流れか
1日50隻もの大型船舶が通過し、世界貿易量の約12%が利用してきたというスエズ運河から、驚くような座礁の話題が伝えられた。
■ドイツでは開放に5日間も
石油を運ぶため、サウジアラビア、ロシア、オマーン、米国などと行き来する船舶が立ち往生するなど、15ほどの船舶が通過できない状態。23日午後には、タグボートを利用してその船首を動かそうという試みが始まったが、2日はかかるとの報道もある。
2016年にはドイツのハンブルク港の近くで「CSCLインディアン・オーシャン」号が同様のアクシデントに見舞われ、12隻のタグボートにより5日後にやっと開放されたという。
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■新スエズ運河完成も…
なおエジプト政府は、スエズ運河の1日の通航船舶数を2023年までに平均97隻にまで増やしたいと考え、拡張工事を2015年10月に完了していた。既存の水路に平行して新水路35kmが開設され、通過時間も18時間から11時間に短縮されたという。
そうした流れを受け、コンテナ船が年々巨大化したことも問題だと指摘する専門家も多い。このエヴァー・ギブン号は、大西洋と太平洋を結ぶパナマ運河にとっては、船体が大きすぎるという。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)