銀座のど真ん中にある「銭湯」に昼間から通う男性たち その生き方が粋だった
銀座の繁華街の裏手に、長い歴史を刻む銭湯がある。昼間っから銀座で風呂…一体どんな人たちが通っているのか。
■時刻は開店時間である14時に…
開店時間である14時ちょっと過ぎ、脱衣場にはすでに10数名の男性客がおり、常連同士なのか「これから古本買いに神保町に行くんだよ」など話をしていた。また隣には休み時間なのかスーツ姿のサラリーマン。
ロッカーに衣服を入れ込み、いざ浴場へ。浴槽はこじんまりとしていたが、その上には日本に2人しかいないといわれるペンキ絵師・中島盛夫氏が描いた立派な赤富士が。その下には錦鯉が優雅に泳ぐタイルアートがあり、古き良き銭湯の姿をそのまま残していた。
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■築地で働く人たちの姿
湯の温度はちょい熱め。みな足を伸ばしてゆったり浸かっており、記者も常連さんたちを習ってその至極の時間を過ごした。
約5分ほど浸かりギロリと腕時計を一瞥(いちべつ)して出て行った坊主頭の男性は、きっと近くの飲食店で働く板前さんだろうか。談笑していた年配の男性たちは築地の場外市場で働いているようだ。話に割り込んで「築地の活気はどうですか?」と声をかけてみると「コロナのせいで暇にしているよ(笑)」という。
仕入れ客がいなくなる13時〜14時ごろに築地の鮮魚店や乾物店は営業を終えるが、仕事が終わって銀座でひとっ風呂。なんとも粋で、うらやましい時間だと感じた。
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(取材・文/しらべぇ編集部・キモカメコ 佐藤)