大阪市職員「どアホ、土下座して謝れ」などのパワハラ・マタハラ 人事課に詳細を聞いた
大阪市の課長が行ったパワハラ・マタハラに対して、被害者は「精神的にきつかった」。
大阪市は30日、パワハラやマタハラを行っていた男性課長と、業務中にパソコンで約2,000時間にわたり、ポイントサイトにアクセスしていた保健所男性課長に対する懲戒処分を発表した。
先日は大阪市立総合医療センターに勤務する看護師が、ワクチンや注射器等を盗みだすなど不祥事が相次いでいる。
■女性職員を娘のように思っていた
大阪市人事課によると、住吉区役所政策推進課の男性課長(58)は、住之江区役所に勤務していた2017年2月から2018年2月の間、部下の女性職員に対してマタニティーハラスメントを行った。
当該課長は女性職員に妊娠してほしい月を命令し、妊娠した際には「タイミングが最悪。職場に迷惑がかかるのがわからないのか」などと発言し。女性職員は当時について「精神的にきつかった」と話しているという。
また、人事課の聴取に対して課長は「女性職員を娘のように思っていた」と語った。
■口頭注意しても直らず
さらに当該課長は、2017年4月頃から2020年3月まで、別の職員に対してパワハラも行っていた。部下の職員に対して「関係先との信頼がくずれたのはお前のせいだ。土下座して謝れ」や「早く来い、どアホ」などと発言。
こういった行為はまわりの職員も気づいており、課長の上司にあたる副区長に報告し、副区長は課長に対して口頭注意をしていたが、直らなかったという。また、副区長はこのような案件を人事課や上司に報告せず、隠し続けていた。
市は当該課長に対して停職3ヶ月の懲戒処分を実施した。