特別支援学校で給食のチキンナゲットによる窒息死 米国では和解金が2億円にも

窒息事故を学校も地域も反省しており、大きな教訓として、今後のスタッフ教育に生かすことを遺族に誓った。

2021/04/03 07:00

チキンナゲット・ケチャップ
(flyingv43/iStock/Getty Images Plus/画像はイメージです)

米国・フロリダ州で1年半ほど前、ある高校に通う19歳の男子生徒が、チキンナゲットを喉に詰まらせ窒息死した。障害を抱える人を守るための連邦法が適用されたことで、遺族への補償が莫大な額となったことを、地元メディアの『KIRO7』『KTLA-TV』などが伝えている。



 

■チキンナゲットが喉に詰まる

事故は2019年8月13日、フロリダ州パームビーチ郡のパームビーチ・ガーデンズにあるウィリアム・T・ドワイヤー高校(William T. Dwyer High)で起きた。亡くなったのは特別支援学級に通っていた当時19歳のケダー・ウィリアムズさんだ。

ケダーさんは、給食で出たチキンナゲットを喉に詰まらせた。食事の介助にあたるべきだったスタッフは、たまたま別の生徒と一緒に座っていたことが、防犯カメラの映像で確認されている。


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■マンツーマンではなかった

ケダーさんは重い自閉症を抱えていた。そのため普段から周囲との言葉のやり取りが難しく、水分をあまりとらないまま、あるいはよく嚙み砕かないまま飲み込もうとして、喉を詰まらせたり、むせたりすることが度々あったという。

マンツーマンでの食事の介助が必要であったにもかかわらず、スタッフは当時、別の生徒の世話も担当。学校側はこのことについて、責任を問われていた。

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■障害ある人を守る連邦法を適用
給食事故死亡自閉症チキンナゲット窒息特別支援学級和解金補償翻訳記事
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