「学生食堂半額・学食無料券配布」などの昼食支援が話題 大学にその狙いを聞いた
「健康で学びをあきらめない人材を、社会に送り出したい」という大学側の想いを聞いた
コロナ禍によるアルバイト先減少等によって、大学生の生活困窮が深刻化している。しらべぇ取材班は昨年、横須賀市による学生への食糧支援、今年1月には筑波大学による食料配布を取材したが、筑波大学では5時間待ちの長蛇の列ができた。
そんな中、大学の新年度スタートにあたり「学生の昼食を支援する動き」がでてきた。
■大学と保護者会がタッグ
千葉商科大学(千葉県市川市)は、約6,500人のすべての学生に対して10食分(大学院生8食分)の学食無料券を配布する。大学と在学生の保護者会が協力し、実施費用約3,000万円をまかなうという。
学生からは「アルバイトが減少し生活が苦しい」といった声が多く寄せられたため、昨年は学生を支援する目的で一律5万円を配布。さらに収入が激減した証明がある学生には、別途最大4万円を支給した。
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■今年度は全体の約8割を対面授業予定
千葉商科大学では、昨年秋学期まではすべてオンラインで授業を行い、それ以降は3割を対面授業に戻した。しかし、今年1月の緊急事態宣言再発令以降は、オンライン授業になってしまったという。
4月16日の新学期スタート以降は、新型コロナウイルス感染防止策を徹底した上で、授業の77%、4分の3以上を対面授業で実施の予定だ。