精子の減少で自然な子作りはあと25年が限界か 環境ホルモン研究の権威が警告

カップ麺は陶器に移して熱湯を。プラスチックの食器を温めることは、できるだけ避けたいものだ。

2021/04/04 18:00


 

■親の生活様式で胎児にも影響

不妊治療に通う女性が35歳からいっきに増えるといわれているが、スワン教授は「昔はその年齢で不妊や流産で悩む人はほぼいなかった。現代はさらに勃起不全に悩む男性の割合も年1%ずつ増加している」としている。

また、親の生活様式次第で胎児も環境ホルモンの影響を受け、性器の奇形や、成長過程で早期の月経開始や腫瘍の発生をみることがある。

だが、その原因のひとつが親の体に蓄積された環境ホルモンだと気づかない人がほとんどだとし、教授は「まずは問題を正しく認識してほしい」と呼び掛けている。


関連記事:『スッキリ』特集で「精子提供」がトレンド急浮上 その実態に驚きの声 相次ぐ

 

■日々できることで改善を

プラスチックを軟らかくするために使用されるフタル酸エステルや、缶詰の裏地としても使用されているビスフェノールAなど、危険な化学物質からは、できるだけ遠ざかりたいものだ。

食器を漆器、磁器、陶器、ガラスにする。市販の総菜・弁当、カップ麺は温める前に食器に移し、ラップを食品に触れさせないようにする。生活のなかでこうした工夫やひと手間を加えることはできる。

「人類は自然消滅するのか」と騒ぐ前に、安全な暮らし方について、今一度じっくりと考えてみたいものだ。

・合わせて読みたい→小泉進次郎環境相も肝いりのプラスチック法案に大島由香里が異論 「想像力ない」

(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

Amazonタイムセール&キャンペーンをチェック!

ラップ不妊精子食器女性ホルモンプラスチック環境ホルモン男性ホルモン翻訳記事無精子
シェア ツイート 送る アプリで読む

人気記事ランキング