福岡市立中学校が指定違反の下着を脱がせるよう指示 県弁護士会は「人権侵害」と批判

大学の教職課程担当教授は、「教育の本質とは真逆」とバッサリ。その驚愕の実態とは…

2021/04/05 18:15

女子高生
(metamorworks/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

日頃から、さまざまな子供に関する問題に取組む福岡県弁護士会は、福岡市内全中学校(69校)の校則などに関する調査結果を公表した。情報公開請求や生徒・保護者・教職員へのヒアリングで、驚くべき実態が次々と明らかになった。



 

■約8割の中学校で下着規定

福岡県弁護士会の調査によると、下着に関する規制を確認できた中学校は69校中57校(約83%)。具体的には下着の色に関する規制を設けていた中学校が57校(約83%)、下着の柄(無地・ワンポイント)に関する規制を設けていた中学校が54%(約78%)あった。

これらの規制に違反した場合の具体的指導内容を規定している中学校が3校あり、「脱がせるように指示する」、「脱がせた後に保護者に連絡する」と書かれていた。


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■下着指摘で不登校に

また、校則検査では「廊下に一列に並ばされ、シャツの胸をはだけ、教師が生徒一人ひとりの下着をチェックしている」実態が、保護者への聞き取りで明らかになった。

さらに中学生からは「コロナで学校に行けず5月下旬にやっと入学できたのに、入学してすぐに中1の女子生徒が男の先生から下着の色を指摘され、それ以来学校に行くことができなくなった」との証言がでた。

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