今年もこの季節に… 京王電鉄、ツバメの巣の下にフン受け板の設置を発表
京王電鉄が、今年もツバメの巣の下にフン受け板を設置することを発表。同社は、2014年から毎年この取り組みを行なっている。
9日、京王電鉄は今年もツバメが巣作りをする春から初夏にかけて、 駅の設置可能な箇所に、 ツバメのフン受け板を設置することを発表した。
■2014年から毎年設置
京王電鉄は、認定特定非営利活動法人・バードリサーチ協力のもと、 2014年度からこの取り組みを毎年実施している。
近年、里地里山の減少や巣作りに適した軒下がある日本家屋の減少などにより、 ツバメが駅に巣を作ることが増えているそう。そのため、この取り組みはツバメのフンが客や施設の床に落下することを防ぐだけでなく、 ツバメの住環境にも配慮した生物多様性施策の一環としても行われてきた。
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■フン受け板はデザインもかわいい
設置されるフン受け板は、夏の野原などで見かける ハルシャギク(ジャノメソウ)やツバメたち、 そして京王電鉄キャラクターの「けい太くん」と、京王線5000系キャラクターの「しんごくん」が描かれている、かわいらしいデザイン。
また、ツバメの生息地を守るこの取り組みは、SDGs(持続可能な開発目標)の「15.陸の豊かさも守ろう」に貢献していることから、SDGsのロゴマークも新たに掲載されている。
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■設置期間などは
京王電鉄の発表によると、フン受け板が設置される期間は「4月~7月頃(ツバメが巣を作る時期を中心に)」の予定。また、駅構内や通行の多い箇所には鳥が入り込まないようネットなどの対策が講じられている。
フン受け板は完全にフンの落下を防ぐものではないため、ツバメが巣を作っている場所を通行する際は注意しつつ、温かく見守っていきたい。
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(文/しらべぇ編集部・衣笠 あい)