大阪府の“手術など一時延期要請”にネットも危機感 「そんなの怖すぎる」

新型コロナ重症病床が逼迫し、大阪府が府内の医療機関に一般医療を一部制限して追加で病床を確保するよう要請。ネット上では不安の声も多く上がっている

2021/04/13 11:45

吉村洋文

新型コロナウイルスの感染が急拡大している大阪府は12日、重症患者用の病床が逼迫しているとして、新型コロナ患者を受け入れている府内の医療機関に対し、一般医療を一部制限し、病床を確保するよう要請。

吉村洋文知事もツイッター上で呼びかけを行なっており、インターネット上でも衝撃が広がっている。



 

■急ぎでない手術など延期要請

報道によると、要請の対象となるのは府内のすでに新型コロナ重症患者を受け入れている病院と、比較的設備が整っていて、軽症・中等症の患者を受け入れている医療機関とのこと。

大阪府が要請しているのは、「命に別状がなく、急ぎでない手術や入院の延期」。このほか、対象となっている病院での救急対応についても、近隣の医療機関と協議し全体の態勢は維持しながら、受け入れ病院を絞るよう求めるという。


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■重症病床が非常に厳しい状況

吉村知事も同日にツイッターを更新し、「コロナ重症病床が非常に厳しい状況です」とし、「コロナ重症の治療をしてくれている病院において、医師の判断により、急ぎでない手術や入院を一時的に延期し、コロナ重症治療を集中的に行うお願いを要請しました」と改めて報告。

現状では「一人でも患者を減らすことが大切」であるとし、改めて「不要不急の外出自粛にご協力お願いします」と呼びかけた。

大阪府の発表によると、12日の新規感染者数は603人、重症者の合計数は218人、重症病床使用率は90.6%にもおよんでいる。


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■ネット上でも危機感高まる

インターネット上では、報道記事の見出しなどの影響もあり「不急の手術や入院」という言葉が生まれてしまったことに、衝撃が広がっている。

著名人も反応し、タレントの中川翔子も同日ツイッターにて、報道記事を引用するかたちで「こんなの怖すぎる。医療崩壊に入っているのでは?」とコメント。

ツイッターユーザーからも「不急の手術ってあるんかな…怖いなぁ」「明らかに医療崩壊」「重症者が明らか増えてんのほんと怖い…」と、危機感を募らせたユーザーからの不安の声が溢れている。

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(文/しらべぇ編集部・衣笠 あい

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