小児へのブルーライトカット眼鏡は有害? 日本眼科医会に見解を聞いた
「ブルーライトカットレンズ」を眼鏡店ですすめられた場合は、どうすれば良いのか。
とあるメガネ販売業者は「子供の目はブルーライトの影響を受けやすいため、早めの対策が大切」とうたっている。しかし、日本眼科医会などの6団体が「このようなうたい文句には注意が必要」との見解を発表した。
■ブルーライトカット推奨を危惧
日本眼科医会や日本眼科学会は「小児にブルーライトカット眼鏡を装用させることを推奨する動きが一部にあるが、それを危惧している」という。
一般的に販売されているブルーライトカット眼鏡は、「デジタル端末使用時の睡眠障害や眼精疲労の軽減、また眼球への障害を予防する」とうたっている。
この点については、いくつかの論文で、夜遅くまでデジタル端末の強い光を浴びると睡眠障害をきたす恐れを指摘。そのため、夕方以降にブルーライトをカットすることは、一定の効果が見込まれる可能性がある。
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■いたずらに恐れる必要なし
しかし、そのほかの点はエビデンスに乏しく、いくつかの問題点があると眼科医会は指摘。パソコンやスマートフォンなどのデジタル端末の液晶画面から発せられるブルーライトは、くもりや窓越しの自然光よりも少なく、網膜に障害を生じることはないレベル。
よって「いたずらにブルーライトを恐れる必要はない」としている。