新型コロナ感染状況によっては「学校閉鎖」も 尾身会長の見解に波紋
政府分科会の尾身茂会長が、学校でも感染が広がるような状況になれば「学校閉鎖もあり得る」との認識を示した。
■働く保護者たちの声も聞いた
感染症対策のための学校閉鎖について、しらべぇ編集部では学生の子供を持つ働く保護者たちに取材。2人の子供が小学校に通い、夫婦共働きをしている男性は、「学校閉鎖は、専業主婦を前提としたかつての働き方の社会なら受け止められるかもしれませんが、テレワークが認められているとしても共働きでは非常に負担が大きいです…」と表情を曇らせた。
さらに「時差登校や部活禁止など、学校生活に制限を設けるのは致し方ありませんが、学校『閉鎖』よりも先に自粛を求めるべきものがあるのではないでしょうか」と指摘する。
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■一方で不安も大きい
また、小学生の子供を持つひとり親家庭の女性は、「幸いにもテレワークができる職種ではありますが、それでも学校閉鎖となると…。預け先がない家庭は収入に直撃しますし、もしそのような措置を取らなければならなくなったとしても、それなりの保証がないと生活に困りますね…」と話す。
しかし「息子は基礎疾患があるので、感染状況によっては学校へ行かせることへの不安もあります。本当に、難しい判断だと思います…」とも明かした。
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(取材・文/しらべぇ編集部・衣笠 あい)