「お祈り」が届いた就活生、なぜか大いに感動 カゴメの粋な計らいに称賛相次ぐ
残念ながら「不採用」となってしまった就活生の元に届いた宅配物。企業側の粋な計らいに注目が集まっている。
■人事の計らいが粋すぎる
そう、こちらの「お祈りメール」ならぬ「お祈りボックス」の中には、同社の人気商品「煮込みハンバーグ用ソース」と「野菜生活100 Smoothie」が同梱されているのだ。
カゴメのお祈り内容が非常に豪華なことは2018年頃にも一度話題となったが、今年に入っても就活生が数名、写真付きのツイートを投稿したことから、再度注目を集めているよう。
そこで今回、カゴメの広報担当者に詳しい話聞いてみたところ「こちらの贈りものは10年以上前から実施しております」と驚きの回答が。
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■なぜ就活生にプレゼントを?
就活といえば「買い手市場」のイメージが強くなって久しく、就活生の中には企業に対して必要以上に腰が低くなっている人も少なくないだろう。しかしカゴメは、真摯な態度を崩さずに就活生と対等な立場に身を置き、さらに就活生に対する「感謝」の気持ちを何よりも大切にしているのが最大のポイント。
贈りものの意図について、担当者は「カゴメの企業理念の一つに『感謝』というものがあり、この贈りものは感謝の思いを具現化したものです」と語る。
続けて「エントリーシートを書く、ということは企業について調べ、自分自身の思いを文章に起こすなど、非常に大変なことであると考えています」「数ある企業の中から弊社を選んでくださり、この大変な作業を行なってくれた応募者の方々への感謝の思いを伝えるため、弊社の商品をお贈りしています」と、企業全体で就活生に寄り添う姿勢を力説。
また取材に際し、今年の就活生たちへ贈る言葉を尋ねたところ「エントリーシートの準備や面接でお忙しい毎日をお過ごしと思いますが、お体には十分に気をつけてお過ごしください」と、これまた粋なメッセージが届けられた。
就活は自分自身との戦いという側面を持つ、非常に孤独で厳しい存在。しかしカゴメのように、就活生一人ひとりに感謝の気持ちを体現し、心から応援する企業があることを決して忘れないでほしい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ)