大阪市で救急搬送先がなく消防署で一晩過ごす事案発生 医療機関の悲痛な訴えを聞いた

新型コロナウイルス変異株感染拡大によって、医療崩壊の大阪市。今必要なこととは…

2021/04/22 18:35



■十分な医療提供ができない状態

市内では、通常は軽症患者のみを受け入れている病院が、中等症患者を、中等症患者を受け入れている病院が、重症患者をといった一段引き上げた受け入れを実施。

しかし、人工呼吸器やスタッフの不足から、十分な医療を提供できなくなっている状態だという。重症患者を診る場合には、通常の入院患者受け入れ時に比較して、10倍の人数が必要になることも影響している。


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■多くの人の行動が変われば

担当者は、「このような医療崩壊の現状で、スタッフは疲弊し、職場の空気も悪くなっている」と話す。また、「今の現状を招いた原因は、吉村大阪府知事が緊急事態宣言を前倒しして、変異株の脅威が伝わっていたにもかかわらず一気に自粛を緩めたことにある」と連合会は指摘する。

大阪府民に対しては、「普段一緒に住んでいる人以外との会食は時間帯関係なく避ける」、「マスクを外した状態では人と話をしない」、「手指消毒の徹底」を求め、さらに事業所に対しては「在宅ワークへの移行」を要請。

その上で、「多くの人の行動が変われば、ウイルスを抑え込むことが可能」としている。

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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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