文京区バス配布中の情報誌、凄まじい既視感に「めっちゃ笑った」と反響相次ぐ

都心部の重要な交通手段であるバス。じつは文京区のコミュニティバスの中には、ある秘密が隠れているのをご存知だろうか…。

2021/04/26 05:45


 

■そもそものスタート地点が最高

B−ぐる

文京区コミュニティバス「B-ぐる」の車内情報誌として2013年ごろから創刊となった『beople』だが、その後試行錯誤を経て、現在の形に落ち着いたのは2018年12月発行のvol.11からだという。

「B-ぐる沿線地域の情報誌として毎号特集を組み、区内の施設やスポットを紹介する点では、他のタウン誌と変わりありませんが、読者がB-ぐる利用者や区民中心ですので、区内の情報でも月並みな情報では満足していただけません」「ですので編集部では『区民の方でもなかなか知らない情報』の発掘と収集を心がけています」と、編集部は同誌に込めた熱意を語る。

『beople』は「発見! B-ぐる沿線のディープな情報」をテーマとしており、B-ぐる車内のほか、区内公共施設(図書館等)、協賛企業にて入手可能。

さらに、一日乗車券等を見せると店独自の特典やサービスが受けられるB-ぐる独自のサービスが魅力な「プラスワン! ショップ」でも入手できるそうで、強い地域愛が感じられた。


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■オマージュ元について尋ねてみると…

続いて『ムー』風の表紙が話題となっている今年3月発行のvol.15について話を聞いたところ、「最新号は『日常に棲む文京七不思議』という特集でしたので、表紙も某有名ミステリーマガジンをオマージュさせて頂きました」という回答が。

毎号表紙デザインをガラッと変えているのが同誌の見どころで、例えばスポーツ特集の際は某スポーツ新聞、「B-ぐるで探訪する作品の舞台」という特集時は某文芸誌をオマージュしたりと、こだわり具合が半端ではない。

beople

実際にバックナンバーの表紙を見せてもらったところ、まさに「百花繚乱」という言葉がぴったりなほどバリエーション豊かな表紙に驚いてしまった。

「毎号特集や記事もさることながら、特集に併せた表紙やロゴのデザインに、スタッフ一同で頭と時間を使っています。本末転倒ですが」というお茶目なコメントも。

個人的にはタイトル表記が「びぷる」となった「B-ぐるで行くワールドツアー」特集号のデザインがかなり良い味を出していて好みではあるが、大人の事情を考慮し、元ネタは「某旅行雑誌」と表記させて頂きたい。


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■「雑誌名」のこだわりにも感動

様々な部位をこだわり抜いた『beople』は、じつはその誌名にも並々ならぬこだわりが込められているのだ。

既にピンと来ている人も多いかと思うが、『beople』はB-ぐるとピープル(people)を組み合わせた造語。こちらは沿線地域の人々ををコミュニティバスB-ぐるで繋ぎたい」という願いが込められているという。

さらに「people」の頭文字「p」をひっくり返すと「b」になるのも見逃せないポイントで、「ロゴは小文字のbにこだわっています」という補足の通り、細部までとにかくこだわり抜いている。

話題の『beople』vol.15はまだ入手可能なようなので、文京区を訪れた際は、忘れずにゲットしてほしい。

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(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ

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