TSUTAYAが生んだ永久機関、「転売を助長する」と物議 現地では思わぬ異変が…

「転売を助長する」として物議を醸したTSUTAYA店内のPOP。26日に現地を訪れると、予想外の光景が…。

2021/04/27 05:45


いつの時代も人は「錬金術」や「永久機関」といった言葉にロマンを感じるもの。科学技術が進んだ現在ではこれらが「実現できない」ということは周知の事実だが、TSUTAYAが生み出した永久機関が大いに物議を醸している。


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■TSUTAYAとメルカリのタッグ

注目を集めていたのは、TSUTAYAとメルカリにて実施されたキャンペーン。

「TSUTAYA発送キャンペーン」と銘打たれたこちらの試みは、対象のTSUTAYA店舗に設置されたメルカリポストに“販売が決定し発送予定だったアイテム”を投函すれば、ユーザーにポイントが付与されるというものであった。

ユーザーからすればお得なキャンペーンではあるのだが、ツイッターにて投稿されたTSUTAYA現地の様子が大きな物議を醸すことに。


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■TSUTAYAに貼られたPOPが波紋

こちらのキャンペーンが良くも悪くも注目を集める切っ掛けとなったのは、23日にとあるツイッターユーザーが投稿した一件のツイート。

TSUTAYA

投稿には同キャンペーン対象店舗の店内写真が添えられており、そこには「新刊本はメルカリで意外と高く売れる!」とメルカリの利用を推奨するメッセージとともに、店頭にて販売されている新刊本が「メルカリでいくらで売れているのか」をチェックするための方法がイラスト付きで解説されていたのだ。

TSUTAYA

さらに別ユーザーの投稿では、売り場に並んだ新刊本の前に「メルカリで売れてる相場」の表記がわざわざ提示された様子も確認できた。

「メルカリで販売したアイテムをTSUTAYAで発送手続き。ついでに新刊本を買って帰る」というのが本来の狙いだが、このPOPを見ると「TSUTAYAで新刊本を買って、その後メルカリに出品しよう」という真逆のメッセージに読み取れてしまう。

これはもはや事実上の永久機関と呼んで差し支えないだろう。これらの取り組みは本を愛する人々に多大なる衝撃を与え、「転売を助長しているのでは」「本屋がこれを貼るのは何かおかしいと思う」「メルカリ使うのは個人の自由だけど、これは…」「『意外と』って強調しているのが本当にイラッとくる」といった疑問の声が噴出。

しかしじつは、風評被害を被っている店舗の方が多いようで…。

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■店員が吐露する不安と現状
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