地下空間で遭遇したコロナ対策 凄まじい臨場感に本州からどよめき相次ぐ

本土とは異なる文化や気候がしばしば話題に上がる北海道。ソーシャルディスタンスの呼びかけも一風変わっているようで…。

2021/04/28 05:45



■貼り出されたのは「最近」と思いきや…

まずはこちらのバナーが登場した時期について「札幌駅前通まちづくり株式会社」担当者に尋ねてみたところ、昨年9月下旬から札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)内に掲出されていたことが判明。

そのため、掲出から半年位以上が経過したタイミングで大きな話題となっていることに驚きつつも、同じくらい嬉しさを感じているそうだ。

現在ではソーシャルディスタンスの確保、マスクの着用、手指消毒などは当然の試みとして認識されているが「とはいえ、自粛や注意喚起ばかりではストレスも溜まってしまう、気が滅入ってしまうと思いまして…」と実情を語る担当者。そこで「2mのソーシャルディスタンスを実物大で楽しく意識できるように」と願い、今回話題になっている幅2mのバナーを作成したというワケだ。


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■明らかにヒグマの浮き方がスゴい

札幌市

チ・カ・ホ内に掲出されているバナーはヒグマデザインを含めて5種類存在し、他には「時計台の文字盤」の大きさなど札幌らしさを感じるもののほか、「JR札幌駅看板の『札』」のサイズといった具合に、絶妙なマニアックさを放ったものが名を連ねている。

札幌市

残る2種類は「横断歩道の白線」と「マンホールの直径」で距離感を示したもので、こちらは日常生活でも見かける機会が多いため、非常にイメージしやすいだろう。

札幌市

と、こうしてラインナップを見ると、明らかにヒグマだけ突出して浮いている気がするのだが…ひょっとして本土とは違い、札幌の人々にとってヒグマはかなり身近な存在なのだろうか。


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■生粋の札幌市民に話を聞いた

そこで生まれも育ちも札幌市という、話題のツイート投稿主・えせさんに「北海道民(札幌市民)にとってヒグマのサイズ感というのは馴染みがあるものなのか?」とストレートな質問を投げかけてみる。

すると「都心部であれば実際にクマに遭遇することもほとんどなく、クマの怖さは聞いていてもサイズ感にはそこまで馴染みのない道民も多いかと存じます」「札幌市でも山の近くでクマが出没することはあるのですが…(笑)」という回答が返ってきた。

話題のポスターを見て、札幌市をヒグマとのエンカウント率が高い修羅の国と早合点してしまった人もいるかと思うが、決してそんなことはなく、じつに魅力的な街なので安心してほしい。

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(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ

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