旭川市中2女子生徒凍死で教委の電話はクレームでパンク 担当課長から話を聞いた
旭川市中2女子生徒凍死事案。教育委員会が一転して「いじめの重大事態」と認める。
北海道旭川市の公園で今年3月、中学2年の女子生徒(当時14歳)が凍死しているのが見つかった問題。市教委は27日、いじめ防止対策推進法上の「重大事態」にあたると認定した。しらべぇ編集部は、市教委に取材を試みた。
■いじめで重大な被害の疑い
3月23日、旭川市の公園で遺体で発見された当時中学2年生の女子生徒。警察の検死で低体温症とわかった。女子生徒は2月13日に失踪し、その日に凍死したが、雪に覆われていたため、発見が遅れたと見られている。
この事案を一部週刊誌が報じたことで、悪質ないじめがあった疑いが浮上。西川将人市長はこの報道を受けて、市教委に対して改めて調査するように指示。教委は27日の定例会議で、女子生徒がいじめにより重大な被害を受けた疑いが生じ、重大事態として対処することを決めた。
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■直通電話は常にパンク
しらべぇ取材班は、担当課である教育指導課に電話取材を試みた。しかし、28日朝から時間をあけて、6回電話するもつながらない。午後、ほかの課に取材依頼をしたところ、担当課長から連絡があった。
電話がつながらない件について課長は、「4回線ある電話にクレームが殺到し、担当課12人の職員で電話をさばけない状態にある」と話す。また、この事案についての事実関係についてたずねると、「第三者委員会の設置が決まったため、一切話せない」と述べた。