旭川市中2女子生徒凍死で教委の電話はクレームでパンク 担当課長から話を聞いた

旭川市中2女子生徒凍死事案。教育委員会が一転して「いじめの重大事態」と認める。

2021/04/28 17:55

電話・オフィス
(kazuma seki/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

北海道旭川市の公園で今年3月、中学2年の女子生徒(当時14歳)が凍死しているのが見つかった問題。市教委は27日、いじめ防止対策推進法上の「重大事態」にあたると認定した。しらべぇ編集部は、市教委に取材を試みた。



 

■いじめで重大な被害の疑い

3月23日、旭川市の公園で遺体で発見された当時中学2年生の女子生徒。警察の検死で低体温症とわかった。女子生徒は2月13日に失踪し、その日に凍死したが、雪に覆われていたため、発見が遅れたと見られている。

この事案を一部週刊誌が報じたことで、悪質ないじめがあった疑いが浮上。西川将人市長はこの報道を受けて、市教委に対して改めて調査するように指示。教委は27日の定例会議で、女子生徒がいじめにより重大な被害を受けた疑いが生じ、重大事態として対処することを決めた。


関連記事:「おまえが来たからマスクするわ」と教諭が生徒に問題発言 詳細を教委に聞いた

 

■直通電話は常にパンク

しらべぇ取材班は、担当課である教育指導課に電話取材を試みた。しかし、28日朝から時間をあけて、6回電話するもつながらない。午後、ほかの課に取材依頼をしたところ、担当課長から連絡があった。

電話がつながらない件について課長は、「4回線ある電話にクレームが殺到し、担当課12人の職員で電話をさばけない状態にある」と話す。また、この事案についての事実関係についてたずねると、「第三者委員会の設置が決まったため、一切話せない」と述べた。

Amazonタイムセール&キャンペーンをチェック!

次ページ
■第三者委員会は5月開始
中学生イジメパンク電話課長第三者委員会女子生徒教育委員会旭川市凍死
シェア ツイート 送る アプリで読む

人気記事ランキング