小池百合子都知事、コロナ感染を引き起こす「今までない事態」に警鐘

小池百合子東京都知事がGWにおける都内の感染状況を解説。「ワクチンを待つしかない」と、手の打ちようがない状況を正直に明かした。

2021/05/07 18:35

小池百合子

小池百合子東京都知事は7日、都庁で定例会見に臨み、ゴールデンウィークにおける新型コロナウイルス感染状況について言及した。



 

■「引き続き高い水準」

冒頭、「連休中の休診による検査数減少などもあったが、それを勘案しても新規陽性者数、重症者数は引き続き高い水準にある」と説明した小池都知事。

7日15時時点の東京都内の新規感染者数(速報値)は、907人という状況で、2月に200〜300人台を行き来していたことを考えると再び高い数値を記録している。


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■「N501Y」変異株の脅威

今夜にも菅義偉首相から、11日までとされた緊急事態宣言を延長することが公表されるが、「昨日、埼玉、千葉、神奈川の3県の知事とテレビ会議で意見交換を行い、現行の措置を31日まで継続と国に要望した。国の決定を受けてから、都として今後の対策などを改めて示したい」とし、今夜にも都としての対策を明かすことを約束した。

現在、東京をはじめ、日本全国に広がりつつあるのが、これまでのウイルスより感染力が1.3〜1.9倍もあるとされる「N501Y」変異株だ。

小池都知事は、「急速に広がっている。都内の(変異株)発生割合は昨日の報告では、全体の7割ほどに上昇。さらにインドで増殖している『L452R』変異を持つ株も都内で5例確認している」と言及しつつ、「今までは感染した若者が高齢者にうつし重症になるケースが多かったが、今は若い世代が感染した時点で重症化している」と、これまでないケースが顕著だと警鐘を鳴らした。


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■「ワクチンを待つしかない」

新型コロナウイルスとの戦いは、治療を受け退院したら終わりではない。その後の後遺症に悩む患者も多いのだ。

「3月30日から都内8つの病院で『コロナ後遺症相談窓口』を設置している。4月30日までに216件の相談があり、嗅覚、味覚異常、倦怠感を訴える人が多くなっている。若者でも後遺症に悩むケースがある」と小池都知事は明かし、「コロナを甘くみないと改めて強調したい。現時点では一人一人の予防の心がけ。そしてワクチンを待つしかない」と、ワクチン以外に有効な手段がないことについても強調していた。

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(文/しらべぇ編集部・キモカメコ 佐藤

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