コロナ病床268で入院待ち1734人の神戸市 「呼吸不全でも入院できない」実態を聞いた
病床パンクで、自宅を回って酸素吸入が行われている悲惨な現状が判明。
■重症者しか入院できない
神戸市の10日現在の新型コロナ受け入れ病床は268床だが、9日午後5時現在入院を待っている人が1,734人いる。健康局の担当者は「非常に厳しい状態で重症者しか入院できない」と話す。
厚労省の診療の手引きでは、血液中の酸素飽和度93%以下は呼吸不全を起こしており入院が必要になる。神戸市内では80%台の人が1日に60から70人、70%の人が10人程度発生している。
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■自宅で酸素吸入
そのため、トリアージが行われており、重症者10から15人しか入院できない現状だ。市外の病院でも受け入れてもらっているが、救急車で一晩過ごすケースが普通にあるという。さらに患者の自宅を回って、酸素吸入を行っている状態。
担当者は、「とにかく感染者数を減らさない限り、この状態が続いてしまう。「感染しない、感染させない」を再度徹底して頂き、油断せず家族全員で注意喚起していってほしい」と述べた。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)