完全予想外の場でガチャピンに遭遇 業界の舞台裏に「マジかよ…」と驚きの声
ふと目をやった先に、なぜかガチャピンを発見。どう見ても、ガチャピンがいるとは思えないような場所だったのだが…。
■「ガチャピン」に色彩検定協会が動く
まず各協会に「ガチャピン」色について尋ねたところ、「日本流行色協会」からは「固有色名について、これが正式のものであると規定するのは難しいです」「色名辞典はたくさん発行されていますし、jis日本規格協会で色名帳を出していますが、それに掲載していないものは一般的ではない…というものでもありません」という回答が。
色を伝えるために新しい名称をつけることは自由なため、「無数の色名がありますし、新しいものがどんどん増えています」という。
なお「ガチャピン」色については完全に初耳だったが、「多くの人に認知されているキャラクターであるガチャピンのような緑なので、通称『ガチャピン』というのは、人に伝えるのにはわかりやすいと思いました」ともコメント。
「昔、新橋の芸者の間で流行った色が『新橋色』と名付けられて有名になったりしています」「過去を振り返っても、このような経緯を経て、広く普及し一般的な色名になった色はたくさんあります」と、色の流行について詳しく分析してくれた。
「ガチャピン」色に関してはこちらでひと段落…と思ったのだが、小島氏のツイートを受けて、「色彩検定協会」が本気モードに突入。予想外の戦果を手に、しらべぇ編集部の前に姿を現したのだった。
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■ガチャピン色は…「存在する」
じつは「色彩検定協会」担当者は今回、記者が件の色について尋ねる前に、小島氏のツイートをタイムラインにてすでに確認していたそう。
その際に興味を惹かれて「ガチャピン」色について調べたところ、熊本県に本社を構える「第一紡績株式会社」が製造している生地の中に「ガチャピン」という色が存在することを突き止めていたのだ。
同協会の「色」に対する並大抵ならぬ情熱と探究心がひしひし伝わってくるエピソードではあるが、何事もなかったかのように「『ガチャピン』という色があるのか? という問いに対しての答えは『ある』というのが正解かと思います」と続ける担当者の姿はまさに「色彩の求道者」とでも称すべき神々しさを放っていた。
ちなみに社名のあがった「第一紡績」は、「ピュアブリーズ」といったプレミアム素材などの商標を持つ企業。同社の代表取締役社長・村田真人氏は、「ガチャピン」色が話題となったことを喜んでおり、「ガチャピンのカラーネームを呟いてくださった」と、小島氏に敬意を表していた。
なお「ガチャピン」色の生地に関しては、「第一紡績」が同じ「双日グループ」会社である「双日ファッション株式会社」に供給し、「双日ファッション」が販売を行なっているという。そのためカラーネームを「ガチャピン」と命名したのは、こちらの「双日ファッション」となるのだ。
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■サラッと衝撃ニュースが登場
約1,500品種、15,000SKUの色、柄の生地を BtoB形態で卸販売している「双日ファッション」にて、その中の「8品番 C/#438」の色に「ガチャピン」という色名称が付けられているという。
こちらの名称が付けられた経緯について、同社の大阪営業部・部長の利根川冬樹氏は、「和やかな気持ちで、世の中が楽しくなるようなGREENの色目を発表したい」という考えが大元にあったと話す。
「その際に、ユーザーに色のイメージが沸くような呼称を考え続けたところ、突如『ポンキッキシリーズ』のガチャピンが頭の中に現れて離れなくなり、『ガチャピン』と名付けて発表することにしました」という。
なお当然「双日ファッション」が色呼称として「ガチャピン」を使用する件についての許諾は下りており、「フジテレビジョン」およびガチャピン本人も、「ガチャピン」色の生地が販売されていることを認知しているという。
さらになんと同社では、今年秋ごろの発表に向けてガチャピンの相棒である「ムック」カラーを企画していることも判明。こちらも「ガチャピン」色に負けず劣らず魅力的な色のため、正式発表を心待ちにしたい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ)