尾木ママ、未成熟な日本の民主主義を嘆く 「黙らず個々にしっかり発信して」

日本の民主主義を歴史あるスウェーデンのそれになぞらえて、真の民主主義を獲得するためのゴタゴタや矛盾に満ちた今だと語る。

2021/05/14 13:00

尾木ママ・尾木直樹
(写真提供:JP News)

14日、“尾木ママ”の愛称で親しまれている教育評論家の尾木直樹がAmeba公式ブログを更新。日本の民主主義の実態に触れ、持論を展開した。



 

■リーダーの力量に黄色信号

この日、「くっきりくっきり見えてきたわが日本!」と題してブログを更新した尾木ママは、「まあまあ、どこもかしこも、あんぐりと口を開けたくなるような出来事ばかりニュースになる日本」と嘆く。

未だにワクチン接種が進まない状況に、「ワクチン後進国になったのもこの20年来、基礎研究無視する政府の文教政策のつけに他なりません」とこれまでの政府の取り組みを批判。

さらに、「首長が特権的な解釈でやりたい放題と言うのも未成熟な日本の民主主義の結果です」と、最近のワクチン接種を巡る不正についても言及する。

この問題については、前日のブログでも「どうも日本のリーダーの力量に黄色が信号つき始めたようで心配です」と警鐘を鳴らしている。


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■日本の民主主義は戦後わずか70年

続けて、尾木ママは「ジェンダーギャップ、ダイバシティの未熟さ、インクルーシブの未熟さ、主権者意識の低さ」と、次々に今の日本が抱える問題点を挙げ、「毎日の酷い実態に嫌気がさしている人も多いのではないでしょうか?」と問いかける。

しかし、ここで「でも」と考えを巡らせると、「よく考えたら、日本の民主主義は戦後アメリカから与えられたわずか70年余りしかありません」と、その未成熟な所以について持論を述べている。

「スウェーデンの200年の民主主義の歴史。戦争のない歴史。ジェンダーギャップのほとんどない国。移民が人口の24%を占めている多様性尊重の国とは桁違いに未熟なのですー」と、永世中立国であるスウェーデンと現在の日本を比較する尾木ママ。


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■ゴタゴタや失望をくぐり抜けて

時間をかけて築きあげられたスウェーデンの民主主義の歴史になぞらえて、「だからみなさん、日本はこれらのゴタゴタや失望をくぐり抜けながら民主主義を獲得していくのだと思います」「その矛盾に満ちた今なのではないでしょうか!」と日本の現状について考察している。

最後は、「黙ってしまわないで個々にしっかり発信して、自分自身をも鍛え、成長したいものですね!」と呼びかけてブログは締めくくられた。

この投稿に、ファンからは「歴史から学ぶ部分はとても多い」「自分の本当の気持ちを声に出してみる勇気を育ててほしい」「日本人が持つ良さを生かし残しつつ、良くない部分を見直す勇気を」「未熟でも何でもいいですが振り回されるのはこっち」などのコメントが寄せられている。

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(文/しらべぇ編集部・蒼羽 結

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