菅義偉首相、会見で「より強いメッセージ必要」 五輪は「実現可能」繰り返す
14日20時、菅義偉首相が記者会見を行い、3道県への緊急事態宣言などについて説明。同じ発言を繰り返す場面も。
■「全国への適用」は不要
新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は、提言の元になった要素について4点を挙げた。
①北海道・岡山・広島の3県については総合的にはステージ4
②変異株の影響でさらなる感染拡大が懸念
③病床の逼迫状況は数が示すよりさらに厳しい状況
④状況改善のために強いメッセージが必要
また、全国知事会などから「緊急事態宣言の全国への拡大を求める声がある」との質問に対して尾身会長は、「分科会の中で緊急事態宣言を全国に出すと強く主張した委員は一人もいない」と説明。
現在の実効再生産数は0.99程度であり、人口規模の多い地域への対策がまず求められるとの考えを示した。
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■「五輪は実現可能」を繰り返す
各種調査においても、開催について否定的な声が高まりつつある東京五輪。
菅首相は「五輪については、さまざまな声があることは承知している」とした上で、選手・関係者と一般国民が交わらないようにするなど「対策を徹底することで安心・安全の大会を実現することは可能」と繰り返した。
与野党から出ている「秋への延期論」についての質問に対しても、上記の説明を述べただけで明言を避けた形だ。
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(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)