松本人志・東野幸治も触れる「個人・コア視聴率」  TVが新時代に移る理由とは

高齢者を切り捨てる視聴率がなぜよいのか。テレビがどう変わるのか。なぜ第7世代芸人が躍進するのか。

2021/05/15 17:00


 

■コア視聴率の肯定

ユーチューバーの活躍に、若者世代以外が乗れない傾向にあるように、若年層の支持は偏りを持つのは確かだ。貧困問題が叫ばれ、またネットの発達した現代、バブル時代のように『軽チャー路線』などと言っていられる時代でもない。

しかし、世帯視聴率から個人視聴率への転換は、より正確な視聴率を測る意味合いが十分。個人視聴率からコア視聴率へは、その延長線上でテレビをより活性化させる意味合いがある指標となると思われる。


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■『新しいカギ』

既にこの傾向は番組編成に現れた。その象徴的番組が、やはりフジテレビ系列の『新しいカギ』だろう。これは、チョコレートプラネット・霜降り明星・ハナコによるコント番組。

往年のような、フジテレビによる今をときめく若手芸人のバラエティ番組だ。しかしこの番組はまた、いかにも若手芸人だけでは引っ張れないことを懸念した観も。


 

■第7世代のさらなる躍進

霜降り明星が非常に若手リーダー気質であり、ツッコミ系MCもチョコプラではなく霜降りの粗品がハマる。そこに中堅と若手の微妙なポジションとはいえ、チョコプラを入れているのはいかにも折衷感。

より純第7世代番組『霜降りミキXIT』(TBS系列)の方が、この時代の転換点において成功するのか、注目できる。いずれにせよ、苦労している中堅芸人に肩入れしがちな視聴者も一定程度いる中でも、ますます第7世代の芸人が活躍する時代になる期待大だ。

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(文/メディア評論家・宮室 信洋

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