全国革新懇40回総会 林家三平の母・海老名香葉子、菅首相の天敵・望月衣塑子記者らが挨拶
全国革新懇が40周年を祝して都内で総会を開催。海老名香葉子や望月衣塑子記者なども挨拶した。
15日、日本共産党と共闘する団体・全国革新懇が40周年を祝して、40回総会を都内で行った。全国革新懇とは1980年に日本社会党と公明党が結んだ社公連合政権構想合意により、社会党と日本共産党との社共共闘を中心とする革新統一が著しく困難になったことを期に、1981年に結成された。
社公合意が「共産党排除」を明確にしたためだ。「思想・信条、政党支持の違いを超えた国民多数の革新的な運動の結集」として個人・団体と日本共産党が共同した一種の政治的統一戦線運動が全国革新懇だ。
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■海老名さん「戦争ない平和な世へ」
最初に挨拶に立ったのは、落語家の先代・林家三平の妻で作家の海老名香葉子さんだ。二年ぶりに公の舞台に出た。長男は落語家の九代目・林家正蔵、次男が二代目・林家三平だ。
三平といえば、桂歌丸が笑点50年を機に勇退して、春風亭昇太が司会になり、大喜利の回答者として新しく入った噺家といえば、ご存知の方も多いだろう。海老名さんをよくネタにする、あの三平の母だ。御年88歳。
海老名さんは戦争孤児としてこれまで多くの講演を通し、戦争の悲惨さを訴えてきた。東日本大震災後には福島県双葉町に赴き、被災地の現状を目の当たりにした。
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■原発への反対も
戦後は食べるものに苦労し、親類・親戚を転々としたが厄介者扱いされた経験を語った海老名さん。
「私は今、子供たちと一緒に夜、ご飯を食べています。毎日おいしいねと言いながらご飯を食べられるほど幸せなことはありません。戦争の重さを伝え、そして今日の平和を守り抜かなければならないと思っています」と語った。
また、コロナ禍については「私ども一門、コロナにはかかっておりません。みなさんもコロナに負けないでください」と訴えた。
一方で原発に反対していることを紹介し、「廃棄物を出す原発は絶対に許せません。次の世代の子供たちのためにも残してはいけません」と訴え、「私は100歳を目指して、平和と原子力反対を訴えていきます」と述べ、話を結んだ。