佐藤健寿氏、『クレイジージャーニー』の撮影で考える 「松本さんなんて言うかな」

『クレイジージャーニー』の“顔”とも言える奇界遺産フォトグラファーの佐藤健寿氏がインタビューに答えた。

2021/05/17 09:00


 

■子供の頃に見た“UFO特番”を思い出し…

―――バーニングマンの前にエリア51にも行かれていますね。UFOで有名になったアメリカの秘密軍事施設のエリア51は、佐藤さんが奇妙なモノを撮影するきっかけになった場所ですね。

佐藤氏:そうです。子供の頃、矢追純一さんのUFO特番とかを見て、何なんだろうと思ってました。アメリカ留学していた時に「何でもいいからアメリカの州を撮影しなさい」という課題が出て、ふとそのことを思い出したんです。


当時サンフランシスコに住んでいたので、エリア51があるネバダ州は近いから行ってみたら、すごく面白くて。その翌年には南米でナスカの地上絵を撮って、その翌年にはヒマラヤには雪男がいたなと思ってネパールへ。それを続けていたら本になって、こういうテレビの仕事にもつながりました。


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■「松本さんなんて言うかな」

―――佐藤さんの撮影旅の報告を待っている人は多いと思います。撮った作品を『クレイジージャーニー』で世の中に出すことで、メッセージしたいことはありますか?

佐藤氏:自分では何かをメッセージしたいとか難しいことは別になくて、僕の取材対象はマニアのものだったり、あるいは真面目なドキュメンタリー番組としても成立すると思います。


それを松本人志さんのように何でもお笑いに変換してしまう人のフィルターを通してテレビで見せるって、すごく面白いなって。MCの3人(松本人志、設楽統、小池栄子)に報告できることがありがたいというか、贅沢なフォーマットだなと改めて思っています。


だから撮影しながらたまに「これ見て、松本さんなんて言うかな」って考えることもあります。

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■旅の始まりは“企画”をスタッフに伝えるところから
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