尾木ママ、変異ウイルスとの戦いで“個の自立”を主張 「ユニークな実践や挑戦大切に」
尾木ママが、変異ウイルスとの戦いのいま、「組織論はそぐわない」と持論を展開。
22日、“尾木ママ”の愛称で親しまれている教育評論家の尾木直樹がAmeba公式ブログを更新。これまでの組織論より個の自立を優先すべきだと訴えた。
■集団や組織論より“個の自立”
この日、「集団や組織論より個の自立を優先すべき」と題してブログを更新した尾木ママ。
生徒それぞれの「個性の尊重」が多くの学校で基本的な教育理念、学校目標に掲げられていることに触れ、生徒同様に教師も個性豊かで、個々が自立していないと、「インクルーシブ教育なんてできるわけがありません」と指摘する。
そして、多様性を企業の成長に結びつける「ダイバシティ理念」をいかに実現するかこそが、「これからの企業や組織の課題」と述べた。
さらに、「次代を担う学校教育が、次代を生み出す発想と実践が出来ないでどうするのでしょうか?」と訴え、「未来に向かわない、未来を築けない学校なんて無用の長物」とバッサリ。
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■「未来を創る教育は命」
「変異ウイルスとの戦いの最中」のいま、「組織論は、更にそぐわない」と持論も。指示待ち体質である「トップダウン」に拘らない理念の実現に向かう「闊達な議論と試行の交流こそ、困難突破のポイントではないでしょう?」と、問いかける。
また、自粛や休業指示を守らない店などに対する、“自粛警察”とも呼ばれる自警団活動の発想も「根本的に古い組織論の一種」と断言。そのうえで、尾木ママは、「新たな提案」や「ユニークな実践や挑戦こそ大切にされるべき」と訴える。
最後には、「特に未来を創る教育は命ですよ みなさんはどう思いますか?」と、読者に意見を求めつつ、ブログを締めくくった。
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■ブログ読者から多くの「いいね」
この問いかけに対し、ブログ読者からは、多くの「いいね」が集まり、コメント欄には「私もそう思います」という共感の声が寄せられている。
そのほか、「集団や組織論に流されてしまうと切り捨てられてしまう人々が出てくる恐れがある」「だからこそ学校の中身から変わることが必要」といった意見が書き込まれていた。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)