電車内で数学を勉強していたら… 見知らぬおじさんの一言に「感動した」と反響
「なぜ勉強をしなければならないのか?」と疑問に感じている若者は少なくないはず。こちらに対し、雄弁かつ感動的なエピソードが明らかになっている。
■「5分間」の出会いが与えた影響
佐々木氏が件の男性と出会ったのは、今からおよそ20年前のこと。
当時、高校2年生だった佐々木氏は京王線に乗って新宿に向かっている最中、座って数学の問題集を開いて勉強していたところ、男性から声をかけられたという。
男性の特徴については「50代くらいで体格がよく、少し強面の男性でした」「はっきりと格好は覚えていないのですが、作業着のような服を着ていた気がします。大工だと聞いて納得するような人でした」とのこと。
「おっ、兄ちゃん勉強してるのか?」と急に話しかけられて驚いてしまったが、当時の様子について「こちらを気にせずまくしたてるおじさんの話を、新宿に着くまでの間、聞いていました」「じつはピラミッドを作った古代エジプト人は、三角比を理解していただろうという話は知っていたのですが…今も大工の人が日常的に使っているという話は、リアリティがあって新鮮でした」と振り返っている。
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■「おじさん」の言葉がその後も…
果たしてこちらの「忠告」は佐々木氏にどのような影響を与えたのか。こちらについて尋ねてみると「強烈に記憶に焼き付いているエピソードでした」という回答が。
「電車内で勉強していて話しかけられたのはこの一回だけだったので」と語る佐々木氏は、「三角関数なんて勉強しても役に立たない」といった話題を耳にする度、自身の体験を思い出していたという。
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■男性に伝えたい思い
現在は新しい顕微鏡技術を開発し、細胞の謎を解き明かす研究に取り組んでいる佐々木氏。
「三角関数はデータの解析に欠かせないものになっています」「じつは高校生当時の私は、数学が大の苦手だったのですが…おじさんの言う通り、苦手なりにサイン、コサインの勉強をしていたことが今になって役立っていることをお伝えしたいです」と、自身の思いを語ってくれた。
学校で学ぶ勉強に意義を見出せないという人は、ぜひ「現在」でなく「未来」に目を向けてみてほしい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ)