神戸市職員「懲戒免職」がトレンド入り 今年までに計50件の学歴詐称が判明
「決して許されることではない。今後万が一同様の職員が判明した場合には、当然懲戒免職になる」と人事担当。
神戸市は31日、大学を卒業したにもかかわらず、受験資格が高校卒までに限定された技術職の試験を受けて採用された水道局の男性職員(44)を懲戒免職処分にしたと発表。しらべぇ取材班は、水道局から詳しく話を聞いた。
■受験時すでに24歳
神戸市水道局によると、当該職員は2000年度に、高卒と偽って職員採用試験を受験した。当時の試験内容は一般教養、体力検査、作文、口頭試問(面接)、身体検査。また、男性職員は受験時にすでに24歳だったという。
しかし、最終学歴は自己申告と面接による確認のみだったため、この職員が大卒ということを見抜けなかった。
関連記事:大阪市職員「どアホ、土下座して謝れ」などのパワハラ・マタハラ 人事課に詳細を聞いた
■2006年度には36人諭旨免職
2004年度には青森市、翌年には尼崎市で職員の学歴詐称が相次いで発覚。そのため、神戸市でも2006年度に「みずから学歴詐称を申し出れば、諭旨免職(退職金あり)にする。それ以降に、内部通報などによって発覚した場合は懲戒免職になる」と発表。
結果として、職員36人がみずから申し出て諭旨免職となった。当該職員もこの当時に市のヒアリングを受けたが、うその申告を行った。なお、この年以降は職員採用時に本人の同意を得て、最終学歴校に市が確認を入れる方式に変更。