大阪市消防局職員101人が新型コロナ感染、うち50代男性死亡 感染対策について聞いた 

「救急車はどうしても狭い空間のため、アイソレーターがあることで安心感が違う」という声があがっている。

2021/06/04 19:15


 

■全救急車に密閉式カプセル導入

現在各地の自治体では、救急隊員の新型コロナ感染対策として、アイソレーター(患者搬送用の密閉式カプセル)の導入が進められている。福岡市消防局では昨年8月17日までに、市内のすべての救急車、消防ヘリコプターおよび消防艇に設置済み(計41台)。

アイソレーター
(写真提供:福岡市消防局)

先月31日現在、市内の新型コロナ患者(疑い含む)搬送件数は2,391件で、うち1,067件をアイソレーターを使って運んだという。基本的に搬送時に同意を取っており、せきやくしゃみが激しい人に対しては使用のお願いをしているという。


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■安心感が違うとの声

救急隊員からは、「救急車はどうしても狭い空間のため、アイソレーターがあることで安心感が違う」という声があがっている。今月3日までに新型コロナに感染した救急隊員は5人で、保健所から業務に関連した感染ではないことが確認されている。

一方で大阪市のアイソレーター設置状況は、市内の救急車69台中13台のみ。この点について担当者は、「すべての救急車に設置したほうが良いが、予算の関係もある」と苦しい胸のうちを語った。

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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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