富山市の給食で970人に食中毒症状 保健所は「牛乳に毒素混入の可能性」

「牛乳に対して恐怖感を抱いてしまうことを懸念している。そのためのアフターフォローも続けていきたい」と教委。

2021/06/18 17:35


 

■汚染させないことが大事

内閣府食品安全委員会は、「黄色ブドウ球菌自体の耐熱性は高くないものの、産出される毒素(エンテロトキシン)は耐熱性が高く、100℃20分の熱処理でも分解されない。したがって黄色ブドウ球菌に食品を汚染させないことが大事」と注意喚起。

黄色ブドウ球菌
(写真提供:東京都健康安全研究センター)

そのために、「①手指の洗浄・消毒を十分に行う②食品は10℃以下で保存し、菌が増えるのを防ぐ③調理にあたっては、帽子やマスクを着用する」ことなどを推奨している。


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■給食で牛乳ストップ中

富山市教育委員会では食中毒が発生した学校の給食で、現在牛乳を提供することを中止している。市内の計3業者が、給食の牛乳を納入しているが、当該業者は約4千本を担当していたため、この本数をほかの業者に振り分けることはなかなか難しいという。

そのため、来週からはほかのドリンクを提供できないか現在調整中だ。学校保健課は「特に小学生がこの件で、牛乳に対して恐怖感を抱いてしまうことを懸念している。そのためのアフターフォローも続けていきたい」と述べた。

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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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