脂質異常症のスタチン剤で認知症発症を加速か 米UCLA研究チームが発表

軽度認知症に脂質異常症。日常生活のなかで、どちらも医学の話題として頻繁に出てくる、いわば現代病だ。

2021/06/20 18:30


 

■8年後に大きな差

その結果、軽度認知症と診断された対象者303人のうち、脂質異常症のため「脂溶性」スタチン剤を服用し続けていたグループで、8年以内に本格的な認知症に移行した人の数は、「水溶性」スタチン剤を服用しているグループ、あるいはまったく服用していないグループより、2倍かそれ以上多いことが判明した。

ただし調査対象者数が少ないため、今後さらに大規模な調査が必要という。

日本において処方されている脂溶性のスタチンは、成分名ではシンバスタチン、フルバスタチン、アトルバスタチン、ビタバスタチン。そして水溶性のスタチンは、成分名ではプラバスタチン、ロスバスタチンがあるという。


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■現代病の軽度認知症と脂質異常症

軽度認知症は、日常生活に問題が生じる本格的な認知症ではないものの、認知機能の衰えに本人あるいは家族が気づき、危機感を感じているといった状態のこと。高齢社会の日本で、その人口は増す一方だ。

そして食生活の欧米化もあり、日本でも大変多くの成人が脂質異常症でスタチン剤を処方されるようになった。種類にもよるが、その薬が本当に認知症の発症を早めるとなれば、現代医学における非常に悩ましいジレンマとなるだろう。さらなる調査にも注目が集まりそうだ。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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