新幹線の車内からあと10日で「消えるモノ」 その不便さに妙な懐かしさを感じた

1965年に始まった新幹線内の「列車電話」(公衆電話)が今月いっぱいでサービスを終了する。最後のチャンスに記者は電話を探した。

2021/06/21 05:15


 

■車両でテレカを探す旅

移動式の車内販売は現在コロナの影響で休止中。そうなると、テレカの販売機が車内のどこかにあるはずだ。

列車電話

駅員さんに聞くと「12号車の公衆電話横にあります」とのこと。しかし、途中にはグリーン車があり通り抜けすることができない。事情を話すと、一時的に移動していいと特別に許可がおり、テレカを買いに12号車に移動することとなった。

たしかにもう一つの公衆電話に到着するとたしかにテレカの自動販売機が。無事カードを購入し、自宅への電話に成功した記者だった。

列車電話

ちなみにこの公衆電話、固定電話への電話は問題ないが、携帯電話にかける場合はNTTドコモ以外の端末には発信できない。そんな特殊な性質を持っていることを、恥ずかしながらこの日初めて知った。また警察(110番)、消防(119番)、番号案内(104番)、その他コレクトコール、フリーダイヤル、ナビダイヤルなどの使用もできないそうだ。

携帯電話への発信に制限があることはなんとも不便に感じるが、当時は新幹線内で電話できるというだけでも大変貴重なものだったのだろう、とその仕様がなんだか愛らしく感じた。


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■数十年前の懐かしい「体験談」

ネットでは、今回のニュースを知り「時の流れ」「最近の子は使えない子もいそうな時代だもんね」「時代が変わっていく感じで悲しくなる」と、どこか寂しさをにじませながらコメントするユーザーの声が続々。

一方で、「就職試験の日。関が原付近で雪で停車。携帯電話は通じない。公衆電話の存在を思い出し、財布にずっと入ってたテレカで遅延の連絡をした」「台風等で列車が止まると長蛇の列が」「初めて東京に行った時、帰りの新幹線(100系G編成)で名古屋を出てから『名古屋出たよ~』って家に電話してたな」と、過去を回顧するユーザーの声も散見されている。

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(取材・文/しらべぇ編集部・キモカメコ 佐藤

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