「世界最小赤ちゃん」のギネス世界記録を持つ男児 手厚いサポートを受け満1歳に

生存確率ゼロ%と言われた赤ちゃんが、満1歳の誕生日を迎えた。担当医や家族の喜びはひとしおだろう。

2021/06/23 10:00

赤ちゃん・誕生日・1歳・お祝い・両親
(SurkovDimitri/istock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

『最も小さく生まれ、生き延びた赤ちゃん』としてギネス世界記録を更新していたアメリカの男の子が、満1歳の誕生日を迎えた。同国の『ABC News』やオーストラリアの『7 NEWS.com.au』が報じている。



 

■340グラムの極小赤ちゃん

昨年6月5日、アメリカ・ミネソタ州のミネアポリスにある病院で、類を見ない早産の超低体重児として産まれたリチャード・スコット・ウィリアムくん。母親のベス・ハッチンソンさんが妊娠による合併症を患っていたことが原因で、予定日より131日も前の妊娠5ヶ月に誕生した。

誕生時の体重はわずか337グラムほどで、片方の手のひらに収まる小ささだった。しかしリチャードくんは、たくましい生命力でさまざまな危機を乗り越えた。


関連記事:誤診を経て想定外の9つ子が誕生 全員が順調に育てば世界新記録に

 

■生存確率はゼロ%

出生後、医師から「生存確率は0%です」と言われ、ベスさんと夫のリックさんは最悪の事態を覚悟する他なかった。

ベスさんはメディアの取材に、当時を振り返りながら「最初の数週間が山場だと言われました。でも、それを乗り越えられたら生き残る希望がある。私たちはそう信じたのです」と話す。

新型コロナウィルスの影響で、病院は親戚の見舞いはもちろん、両親の寝泊まりすら禁じた。しかし我が子が心配で仕方がなかったベスさんとリックさんは、ウィスコンシン州セントクロワ郡の自宅からミネアポリスの病院まで、毎日片道1時間をかけて様子を見に通ったという。

Amazonタイムセール&キャンペーンをチェック!

次ページ
■ギネス世界記録を更新
誕生日出産入院小児科早産集中治療室未熟児ギネス世界記録低体重児翻訳記事予定日
シェア ツイート 送る アプリで読む

人気記事ランキング