東京都目黒区立の小中学校が五輪観戦中止決定 教委は「全校長から不安の声が」 

「組織委員会が学校連携プログラムの中止を発表しない限り、都教委として中止にすることはない」と担当者。

2021/06/23 14:50

オリンピック・東京五輪

東京五輪・パラリンピックの競技会場がある自治体の児童や生徒に、現地観戦の機会を設ける「学校連携観戦プログラム」。東京都目黒区教育委員会は22日、このプログラムへの不参加を決定し、各学校に通知した。しらべぇ取材班は、その背景について聞いた。



 

■意向調査を実施

目黒区では当初、区立小中学校の全児童・生徒、幼稚園・子供園の5歳児(計約1万3千人)を対象に、7月27日から9月4日までの間にオリンピック観戦をする予定だった。

実際に目黒区には、オリンピックの卓球(東京体育館)、陸上競技(オリンピックスタジアム)、パラリンピックの水泳(東京アクアティクスセンター)、車いすラグビー(国立代々木競技場)などが割り当てられていた。

しかし、新型コロナ感染状況を鑑み区内のすべての校長と園長に対して、プログラム参加への意向調査を実施。


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■ほとんどが不参加の意向

すると、ほとんどの校長や園長から不参加の意向が示されたという。「参加させたい」という意向も一部あったそうだが、その校長からも「保護者から不安の声があがっている。また、教職員への感染も心配」といった不安の声が寄せられたとのこと。

中止決定を受けて、保護者からは「中止にしてくれて安心した」との意見がさっそくあがっているそうだ。

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■都医師会も止めたほうが良い
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