世界で相次ぐ磁石ボール誤飲事故 16粒飲み込んだ2歳児は大手術後に合併症も
大人が目を離した隙に、子供は何かをやらかす。5人も子供がいたら、ずっと監視するのも一苦労だろう。
■チャレンジ動画も流行
コニンくんの誤飲事故を受け、アーリントンさんは「子供たちのSNSでは、マグネットを飲み込むチェレンジもはやっているそうです。面白半分なのでしょうが、死に至る危険も十分にあります」と注意を促している。
コニンくんを担当した医師も、磁石ボールの誤飲事故は年々増加していると説明。「腸がねじれて磁石の間に挟まれ、腸への血流を遮断すれば非常に危険です」と警告している。
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■知育玩具「見た目の改善」があだに?
最近の知育玩具はビジュアル的にもかわいいものが多く、楽しく遊びながら学習ができるよう工夫されている。だが、乳幼児にそれは「かわいいお菓子」にしか見えないのだろう。
4月にはロシアで、2歳の女の子が209個もの磁石ボールを誤飲し、血便が出て病院へ。コニンくんと同じく腸内に穴が空き、修復と摘出手術を受けている。
またイギリスでは6月に、13歳少女が15個の磁石ボールを飲み込んで緊急手術を受けた。「TikTokで見かけた、舌に磁石ボールを挟み舌ピアスに見せる技を試してみた」と話しているという。
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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ)