療養先から行方不明の大阪府のコロナ患者、6階窓をこじ開けて外出か 担当者に聞いた
「どうしてもホテルに居たくないのであれば、自宅に閉じこもってもらうしかない」と述べた。
大阪府は22日に、新型コロナ患者の宿泊療養施設「アパホテル東梅田南森駅前」から20代男性が無断外出したと発表。24日午前9時現在、男性の行方はわかっていない。危機管理室災害対策課は「人混みに紛れるとほかの人への感染リスクがある」と警戒している。
■22日朝から連絡取れず
現在、大阪府では陽性患者について「入院・宿泊療養・自宅療養」のうち、どれにするかの判断は保健所が行っている。男性患者は今月19日午後4時頃ホテルに入所したという。
ホテルでは1日に2回、看護師が電話で健康観察を行っており、21日午後4時19分に連絡を取った時点では、部屋内におり変わった様子はなかったという。しかし、22日朝から連絡が取れなくなってしまった。
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■窓をこじ開けて外出
そのため、同日午後0時48分に部屋に入ったが、室内に患者の姿はなかった。また、部屋の窓は通常大きく開かないようになっているが、ストッパーが外されており、全開になっていたという。ここから何らかの手段で外出した可能性があるが、詳細は現在調査中。
保健所は、本人の立ち寄り先などに連絡を取って行方を探しているが、大阪府警への行方不明届提出も検討している。
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■今回で5例目
大阪府では、宿泊療養施設からの行方不明者は今回で5例目で、過去4例については患者を見つけ出したという。
健康医療部の担当者は、しらべぇ編集部の取材に対して「人混みに紛れるのが一番まずい。どうしてもホテルに居たくないのであれば、自宅に閉じこもってもらうしかない」と述べた。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)