小学生でママになった少女たち イギリスでは今月上旬に11歳で出産

家族にも知らせぬまま母親になった11歳の少女。育児の指導や、十分な精神的ケアが必要な状態だという。

2021/07/01 06:30


 

■世界では5歳や9歳での出産も

1939年にはペルーのカストロビレイナ州で、5歳7ヶ月の女の子が帝王切開により2,700gの男の赤ちゃんを出産。その報道は世界を仰天させた。

生後8ヶ月で初潮があり、4歳で陰毛が生え、乳房も膨らむなど性の早熟現象が確認され、出産までの様子はフランスの査読付き医学誌『La Presse Medicale』にも掲載された。ギネス世界記録に2004年まであった「世界最年少での妊娠・出産」にも、少女の記録が紹介されたという。


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■強姦被害を親に相談できず

さらに2013年、メキシコのハリスコ州では9歳の少女が女の赤ちゃんを出産した。妊娠したのは8歳で、17歳の少年が性的暴行後に逃亡していた。

こうした年齢での妊娠は、ほぼ全てが性犯罪によるものと考えられ、女の子たちは身体に異変を感じても家族に強姦の被害を告白できず、そのまま妊娠月数が進んでしまうケースばかりだという。


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■心に秘められた事実

このたび出産した11歳の少女についても、地域のソーシャルワーカーなどが育児の指導や精神面でのケアにあたっているが、豊かな母性を期待するにはあまりにも幼いようだ。

また、赤ちゃんの父親、妊娠にいたった経緯、性暴行の有無など、家族にも黙っていた「何か」を知る必要もあるが、どんな真実が見えてきたところで育児の大変さに変わりはない。赤ちゃんのかわいらしさに触れ、母親になった喜びを少しずつでも見出してくれるよう祈るばかりだ。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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