大島康徳さんが死去、妻がブログで最後の思い伝える 「寿命を生ききったということ」
大島康徳さんが死去したことが5日、報じられ、今春につづられていた「最後のブログ」を妻が公開した。
プロ野球・日本ハムの元監督で野球解説者の大島康徳さんが亡くなっていたことが5日、一斉に報じられた。70歳だった。同日、妻のナオミさんが大島さんのAmeba公式ブログを更新し、大島さんがつづっていた言葉を伝えた。
■2017年から闘病
大分県出身の大島さんは、1969年にドラフト3位で中日に入団し、1988年には日本ハムに移籍。44歳で引退するまで、26年間で通算2,204安打、382本塁打を記録した。引退後、2000年から2002年には日本ハムの監督を務め、野球評論家としても活躍していた。
2017年2月にステージ4の大腸がんと肝臓への転移を公表して闘病。肺への転移も告白した。先月24日に病院を退院して在宅医療に切り替え、家族と共に自宅で過ごしていた。
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■先月29日には新聞広告に感銘
その後も、ブログではたびたび自宅での様子などを記していたが、先月28日には、「ブログを書くことがきつくなってきました。ママちゃん、頼むよ。俺がママちゃんに伝える言葉、ちゃんと伝えてくれよ」とナオミさんにブログを託した。
翌29日夜には、新聞広告で見つけたという「人間に戻ろう」という言葉に触れ、「いい言葉だ。老若男女、皆がもっと笑顔で、もっといきいきと、もっとのびのびと生きられる、そんな社会になってほしい」と記した。
この投稿を最後にブログの更新が止まっていたため、ファンからは心配の声も上がっていた。