東京五輪の“パンドラの箱”に触れたNYタイムズ 「大地震が起きたらどうなるの?」

日本では各自治体、職場、教育施設などが定期的な避難や救助の訓練を行っているが、他国はそうではない。

2021/07/06 12:05


 

■津波を侮るなかれ

地震に強い耐震・免震構造のビルを建設する技術は、日本の売りでもある。東京湾の海抜ゼロメートル地帯に建設された五輪用施設を含む無数のビルについても、土壌の液状化現象を防ぐ対策や耐震補強工事は「万全だ」と説明されてきた。

だが東日本大震災を通じて、多くの外国人が津波の驚異的な破壊力を知っている。ニューヨーク・タイムズのその記事は、多言語の外国人が集まる五輪会場でパニックが起きれば、まるで統率が取れなくなるだろうと予想している。

なお競技中に震度4以上の地震が発生した場合、いったん競技を中断して、各エンジニアが施設の安全状況をチェックして回ることになるという。


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■もしも本当に起きたら…?

「地震です。落ち着いてください」などというアナウンスひとつで、選手たちは集中力を奪われ、張り詰めた緊張の糸が切れてしまう。それが睡眠中なら、神経質なアスリートは眠りに戻れなくなる可能性もある。地震がきっかけで100%の力を発揮できないとなれば、不本意でならないだろう。

しかし、本当に大地震が起きてしまったらどうなるのか。五輪中止はもちろん、ほとんどの交通網やライフラインが止まり、外国人選手や関係者は祖国に帰ることもままならなくなる。

そのとき彼らは日本、東京、IOCを「なぜ近い将来、大地震が起きると予想される国で五輪を開催したのか」と猛烈に批判することだろう。

IOCの最古参委員であるディック・パウンド氏の「アルマゲドンでも起きれば中止になる」発言が現実のものとならないことを、とにかく祈るのみだ。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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