米遊園地のウォーターアトラクションで転覆死傷事故 ほぼ同型が日本にも
スタッフも来園者も安全をしっかりと守り、楽しめるものであってほしい。
■オペレーターの焦りで従業員が事故死
2016年6月、ボートに足をかけて乗客のシートベルト着用など安全確認を行っていた60代の男性が、ボートが予期せず動き始めたため1メートル下のベルトコンベヤー部分に落ちた。そして岩とボートの間に頭を挟まれ、脳挫傷で死亡するという事故が起きていた。
遺族による損害賠償請求の裁判では、オペレーターに人為的ミスがあったことが認められた。常に「次々と迅速にボートを出発させなければならない」という焦りがあり、乗客の安全点検もそこそこに、安易にスタートのボタンを押しがちだったという。
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■定期点検を終えたばかり
現在、このたびの転覆事故の原因について詳しい調査が行われているが、年間約60万人が訪れる同園にレイジングリバーは1983年に登場し、以来40年近く安全だといわれてきた。
州が監修する定期点検に合格したばかりだったこと、そして乗客もシートベルトをしっかりと着用していたことから、川の流れが度を越して荒かったのではないかという点にも注目が集まっている。
実際に事故を起こしたアトラクションを画像検索した結果、ほぼ同型のものが国内でも使われているようだ。メーカーで使用されている各国のテーマパークに情報提供した上で、今一度しっかりと安全の点検を行ってほしいものだ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)