懐かし駄菓子を見つけて驚き その陰では低価格を守り続ける企業努力があった

多くの子供を魅了し続ける駄菓子「ミックス餅」に違和感が…。それは時代に負けない企業努力の形跡だったようだ。

2021/07/15 16:15



■買ってみて衝撃走る…

実状を確認すべく、近隣のスーパーと駄菓子屋をいくつかめぐり、取り扱っていた類似商品を購入。残念ながら「ミックス餅」自体は見つからなかったが、ほか様々な種類が見つかりなんともノスタルジックな気分に。しかしここで違和感を覚える…。

「パッケージが2種類あるぞ…」。そう、記者はてっきり1社が作っているものと思っていたのだが、そうではないらしい。

確認すると、写真の左側4種は共親製菓の商品で、右側3種は富士製菓の商品…そして話題のミックス餅は「明光製菓」の商品だったのだ。


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■低価格を守るため

そこで製造元である「明光製菓」に連絡したところ、取材を快諾してくれた。早速ツイートに関する話を聞くと、「5、6年前ですかね…12粒を10粒に変更しました」と教えてくれる。

どうやら、当初は15粒で10円で販売していたそうだが、原材料の価格の高騰に伴い泣く泣く20円へ値上げしたという。その後も苦しい状態が続くが20円という価格を守り抜くため、個数を減らすという決断に至ったというのだ。

これだけ長い間この低価格を維持できるというのは、相当な企業努力があるからこそなし得るのだろう。


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■バチバチの関係かと思いきや…

なお、前述の「共親製菓」「富士製菓」とは時には原材料の仕入れを一緒に行うなど意外にも親しい関係らしく、「ライバルでありつつも仲間」といった距離感のようだ。

現在明光製菓で取り扱っているのは「ミックス餅」の他に「青リンゴ餅」「フルーツソーダ餅」「コーラ餅」「いちご餅」「こざくら餅」を販売しているそう。ちなみに、最も売れる商品を尋ねたところ「ミックス餅が人気だと思います」とのこと。

商品の個数が減ったというのは事実だが、それは可能な限り据え置きの価格で商品を楽しんでほしいという信念によるものだったのだ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・根室 ひねき

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