小池都知事、新たなコロナ対策を提案 職域接種は「重症化率の高い50代中心に…」
急拡大をみせる新型コロナウイルス。小池都知事は重症化率の高い50代に着目し…。
16日、東京都の小池百合子都知事が都庁にて定例会見を実施。感染が急拡大している新型コロナウイルスの対応について言及した。
■4週間後には約3倍になる可能性も
東京都の新規感染者数は、14日から2日間連続で1,000人超え。7日間平均でならすと817人、前週との比較で131%となっている。
この状況に小池都知事は、「4週間後(8月11日)はほとんど3倍となりまして、約2,400人という推計も示されたところであります」と、さらなる大きな感染の波が来る可能性も示唆。
短期間で感染者数が急増した、年明けの第3波を引き合いに出し「過去の推移を見ても、十分警戒が必要だ」と注意を促した。
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■40~50代の重症化率が増加
大変厳しい状況であることは変わりないが、第3波の頃と大きく違うのは「ワクチンの接種です」と語る小池都知事。4月から始まった高齢者へのワクチン接種は400万回を越えており、重症化率も減少していると説明。
現在、高齢者のワクチン接種が進んだ影響で40~50代の重症化率は上がって、全体の約4割を占める。基礎疾患のない30代も亡くなっていることから、「ワクチン接種については、若年層や中高年も積極的に接種のお申込みをされてください」とアナウンスした。
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■新たなコロナ対策
そして、大きな広がりをみせる職域でのワクチン接種については、企業や組織・団体が50代を優先的に接種するような環境を作ってほしいと提案した小池都知事。
高齢者にワクチンが行き渡った今、「重症化率の高い50代を中心にどう抑えるかというのが、全体のコロナ対策に大きくものをいう」と力強く語った。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)